住宅ローンの金利とは何か知っていますか?変動金利や固定金利の違い無理のない返済計画も紹介

住宅購入時のポイント

辻本 伸幸

筆者 辻本 伸幸

不動産キャリア20年

奈良県葛城市で生まれ育ち、不動産キャリアはいよいよ20年の大台。中古戸建て・マンション・収益物件まで売買全般を幅広くカバーする頼れるオールラウンダー。「慎重に、しかし最後までやり遂げる」を信条に、長期的な視点でお客様に寄り添う姿勢はまさに職人気質。宅建士の資格を持ち、リフォーム・リノベーションの知見も豊富。河合町エリアの中古戸建て探しはこの男に任せれば間違いなし。

住宅ローンを検討していると、「金利が重要」と耳にすることが多いのではないでしょうか。けれども、変動金利や固定金利といった言葉の意味や、その違いについて正しく理解している方は意外に少ないものです。金利の種類や今後の動向を知ることで、ご自身に合った無理のない返済計画を立てるための第一歩となります。この記事では、住宅ローンの金利について、基本から将来の見通し、返済計画の立て方まで、分かりやすく整理して解説します。

住宅ローンの金利にはどんな種類があるのか

住宅ローンの金利タイプには、大きく分けて変動金利型、固定金利型、そして固定期間選択型(ミックスローンを含む)の三種類があります。変動金利型は、借入後に市場の短期金利や政策金利に応じて定期的に金利が見直される仕組みです。固定金利型は、借入時の金利が返済期間中ずっと変わらないため、返済額が安定することが特徴です。固定期間選択型とは、固定期間を設定し、その後に変動金利や再固定などへ切り替える方式で、両者の特徴を併せ持ちます。これらの区分は、不動産業界における住宅ローンの基本的な分類となります。

表にまとめると、以下のようになります。

金利タイプ特徴メリット・注意点
変動金利型市場金利に応じて金利が見直される当初金利が低く抑えられる一方、将来の上昇リスクあり
固定金利型借入時の金利が完済まで変わらない返済額が安定する反面、金利は高めに設定される傾向
固定期間選択型(ミックスローン)一定期間固定し、その後変動などに移行低金利の恩恵と安心感を両立できる選択肢

実際に利用されている割合を見ると、変動金利型を選ぶ方が圧倒的に多く、2025年4月調査ではおよそ79%、2024年4月でも約76.9%という高い割合です。これは、多くの方が当面の返済負担を抑えたいという意向によるものと考えられます。

このように、変動金利・固定金利・固定期間選択型それぞれに特色があり、それぞれリスクとメリットのバランスが異なります。自分にとって無理のない返済計画を立てるためには、これらの違いを正しく理解することが重要です。

今の金利状況はどうなっているのか(変動金利 固定金利)

以下は、2026年3月現在の住宅ローン金利の状況で、変動金利と固定金利の両者を比較した内容です。

金利タイプ 2026年3月の状況 特徴
変動金利 銀行により小幅上昇、緩やかな上昇トレンド(例:DH住宅ローン指数で約0.908%) 短期金利に連動し、影響を受けやすい。4月以降さらなる上昇が見込まれる。
固定金利(10年程度) 多くの銀行で上昇し、2%台から一部は3%台に到達 主に長期国債の動向による影響を強く受けるため上昇圧力が強い。
フラット35(全期間固定) 返済期間21年以上:最低金利約2.25%(9割以下)、2.36%(9割超)。20年以下は最低1.92%程度。 8カ月ぶりに最低金利がわずかに低下。長期性の安心感がある。

まず、変動金利は2026年1月時点でDH住宅ローン指数が約0.908%と、前月の0.902%からわずかに上昇し、前年同月(0.611%)と比べると明らかな上昇トレンドに入っています。2月も全体としては横ばい傾向が見られますが、4月以降の政策金利への転嫁を考えるとさらなる上昇が懸念されます。

また、固定金利(特に10年固定)は、10年国債利回りの上昇を背景に、多くの銀行で2%を超え、一部では3%台に達しています。全期間固定型も同様に上昇し、こちらは3.063%と前月の2.868%から上昇しています。金利上昇の勢いが最も強く反映されている形式です。

一方、「フラット35」の全期間固定型では、返済期間21年以上の最低金利が融資率9割以下で2.25%、9割超で2.36%と、前月より0.01ポイント低下し、8カ月ぶりにわずかに下降しました。20 年以下の「フラット20」については、最低金利が1.92%に上昇し、5カ月連続の上昇が続いています。

このように、全体としては変動金利・固定金利ともに上昇傾向が続いており、特に長期固定金利の上昇圧力が強く出ています。一方で、フラット 35 のようにへッジ(保険)的な意味合いを持つ商品では、今なお比較的安定した金利で提供されている点が魅力といえます。

ご自身にとって無理のない返済計画を立てる際には、変動金利の動向と、固定金利の長期トレンドの差、そしてフラット 35 のような選択肢の特性を踏まえた比較検討が重要です。

これから金利はどうなると予想されているのか

日本銀行は、2025年12月に政策金利を0.75%程度へ引き上げ、その後もさらなる利上げを示唆しています。エコノミストの見通しでは、2026年にはさらに6月と12月にそれぞれ0.25%ずつ追加利上げがあり、2027年にも0.25%の利上げが続くと想定されています(政策金利の到達点=ターミナルレートはおおむね1.25%~1.5%とされます)。

時期政策金利の推移概要
2025年12月0.75%程度日銀が政策金利を引き上げ、実質金利は依然として低い状態
2026年6月・12月各+0.25%ずつ野村證券によるメインシナリオ
2027年6月+0.25%引き続き利上げ、最終的にターミナルレートへ

このシナリオでは、最終的な政策金利は1.25%程度という見通しが有力です。ただし、インフレや成長見通し、政府との関係性などが影響し、利上げペースや時期には不透明感もあります。例えば、追加利上げ時期については2026年後半または第4四半期とする見方もあり、慎重に動く可能性も示唆されています。

無理のない返済計画を立てるにはどうすればいいか

住宅ローンの返済を無理なく進めるためには、変動金利と固定金利のそれぞれの特徴を理解し、効果的に組み合わせた返済プランを立てることが重要です。

項目活用方法注意点
変動金利借り始めは低金利を活かして返済額を抑える将来金利が上昇すると返済額が増えるリスク
固定金利(全期間固定)金利が上がっても返済額が変わらず安心初めの金利が高めで総返済額が増える可能性
固定期間選択型・ミックスローン一定期間は低金利で、後半は金利リスクに備える金利上昇パターン次第では支出が膨らむ可能性

例えば、初めの一定期間を変動金利で返済し、後半に固定金利へ切り替えるミックスローンを採用することで、返済負担の平準化を図ることができます。四国銀行のシミュレーションでは、借入額3000万円・返済期間35年という条件で、変動金利と全期間固定金利、さらに固定期間選択型を比較しています(例:固定1.5%/変動0.5% →固定変動選択型は当初10年固定0.9%、以降2.5%)というモデルがあり、金利変動に応じて返済額への影響を明確に示しています 。

また、無理のない返済を実現するためには、繰り上げ返済の活用も有効です。返済期間の短縮や利息軽減につながりますが、金融機関によっては手数料や繰り上げ返済のルール(たとえば一部返済の減額がないなど)に注意が必要です 。

さらに、返済額のシミュレーションを定期的に行い、家計の変化や金利情勢に応じて見直す姿勢も欠かせません。現在では、住宅金融支援機構や各銀行がオンラインのシミュレーターを提供しており、これを活用して返済計画を「見える化」することが推奨されています 。

以上のように、無理のない返済計画を立てるには、金利タイプの特性を活かしたプランニング、繰り上げ返済の戦略的活用、そして定期的な返済額見直しが鍵になります。どなたにも分かりやすく、安全な返済計画を目指しましょう。

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まとめ

住宅ローンの金利には、変動金利と固定金利の二つの種類があり、それぞれに特長とリスクがあります。現在は変動金利が低めに抑えられている一方で、固定金利との差も大きくなっています。今後の金利変動については、日銀の政策や経済情勢により変化する可能性がありますので、必ずしも今の水準が続くとは限りません。無理のない返済計画を立てるには、ご自身のライフプランや将来の収入見通しを踏まえて、金利タイプや返済方法を総合的に検討することが大切です。当社では、細かなご質問にも丁寧にお答えしていますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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